連合vsZ.A.F.T.攻略

基本解説

このページでは、連合vsZ.A.F.T.(以下連ザ)を遊ぶ上での基本事項について述べる。その前に、ゲームの概要はここで確認して欲しい。ゲームセンターに置かれている対戦格闘ゲームでは珍しい、二対二の3D対戦格闘ゲームだ。全く見た事も無い人は連ザ公式ページを見ておくとより理解しやすいかもしれない。

先当て不可能

このゲームは、正対する敵に攻撃を当てるのがとても難しい。つうか当たらん。密着してビームライフル(以下BR)を撃っても当たらない事がある。発射までの僅かな間にステップされると当たらんのだ。何故かって、このゲームはあくまで2vs2のゲームなのだ。1vs1はなかなか被弾しない様に出来ている。いかに二人で襲い掛かるかが肝心となる。十字砲火(いわゆるクロス)をやれば、ガンガン当たる。とは言え相手も二人な訳で、なかなか簡単にはいかない。

ともあれ、このゲームは2vs2が前提とされ、1vs1では何をぶっぱなしてもそうそう簡単には命中しない様に設計されている。むしろ不可能と言ってもいいぐらいだ。これはつまり、1vs1の場合、お互いが全く隙を見せずに立ち回った場合は何時間経とうとも双方ダメージを受ける事が無いという事を意味する。BRだろうが、マシンガン(MG)だろうが、バルカンだろうが、格闘だろうが、チャージショット(CS)だろうが、何をしようとも、隙を見せない限り、攻撃が命中する事は無い。

つまり、このゲームでは以下の事が重要になる。
・『隙』をいかに見せないか
・いかに敵の『隙』に攻撃を当てるか

では『隙』とは何か。簡単に言えばそれは『硬直』だ。主なものには射撃硬直や格闘後硬直、ステップ後硬直があるのだが、一番の隙は着地硬直である。基本的にこのゲームはブーストダッシュ(BD)で移動しながらBRで射撃戦を行う。そんな中で、着地した瞬間一瞬動けなくなる着地硬直はBDで移動するこのゲームの性質上、どうしても発生しやすく、と言うよりゲーム中一番発生する硬直になる為、又、硬直を取って射撃を入れやすい。

他の硬直だが、このゲームではBDしながら射撃する事が多い為に射撃後の硬直は取り難い。格闘はそんなに使うものではないから取る機会は少ない。ステップの硬直はある程度以上接近している必要と慣れが必要になるし、そうそう隙だらけのステップはあまりしてくれない。

この為、基本的に敵に損害を与える主な手段は着地硬直取り射撃となる。ちなみに先に挙げた射撃硬直だが、取り難いだけで取れない訳ではない。イーゲルシュテルンの射撃硬直ですら、やろうと思えば取れる。だが充分な距離が必要になってくる為、取れる場面は限られてくるだろう。前述のステップ硬直取りも同様。

着地

とは言え、逆に言えば、こちらが無闇に着地すればそれは敵に隙を晒す事を意味する。しかし地上でずーっとステップしている訳にもいかない(アッシュやジンHM2型は別だが、それ以外の機体だとクロス乙又は僚機片追い乙になる)。となれば、いかに着地の硬直を誤魔化すか、これが重要な課題となる。基本的な手段としては以下が挙げられる。

・敵から離れて着地する
・建物の向こうに着地する
・着地ずらしを行う

一番最初のものは、着地を取ろうとして敵が射撃してきてもステップが間に合う、という事を意味する。二番目は建物が敵の射撃を防いでくれる事を意味する。但し、上下か左右、どちらかに一定以上の角度があったり、建物の高さが極端に低かったりすると射撃を食らう為注意せねばならない。

問題は三番目だ。着地ずらしは主にBDで行う(たまにステップでもやる)もので、着地するその瞬間に少しだけBDを行って敵の射撃をかわすというものである。これをどれだけ上手くこなせるかどうかで被ダメージは随分と変わってくる。

はっきり言って、ブーストゲージを半分も使ったらもうどう着地するか考え始める必要がある。敵から離れるか、建物に隠れるか、着地をずらすか。何も考えず、敵の目の前でどっすんと着地してはいけない。射撃どころか下手をするとCSや格闘を貰う。

これを考えるだけでも、ブーストが長く又速いいわゆるARF(エールストライク、ストライクルージュ、フォースインパルス)やそれに類する機体(フリーダムやガイア)が何故強いか理由が判るだろう。ブーストが長くて速ければ敵に接近するも逃げるも、建物に逃げ込むも着地をずらすも自由自在だ。

振り向き撃ち

以上に述べた以外に、やってしまうと非常に痛い硬直がある。振り向き撃ちだ。振り向き撃ちはその機体の射角を越えた敵にメイン射撃をしようと振り向い射撃する、というものだが、振り向き撃ちが発生すると一定時間その場所に留まってしまうのみならず、この振り向き撃ちで浮いている間もブーストゲージは消費される。

つまり、ただでさえ敵に隙を晒す上に着地をずらす為のブーストゲージまで食われてしまうのだ。以上の点から、振り向き撃ちは『絶対に当たる』との確信が無い状況でなければしてはいけない。しかし振り向き撃ちで相撃ちになり、そうしたら敵僚機のクロスビームが飛んできた、なんてことになったら目も当てられない。振り向き撃ちは出来る限りしないのが吉。どうしても、という時は滑り撃ち(用語集で解説)しよう。

誘い誘われる戦い

とは言え、最初に述べた通り、特に1vs1の場合、お互い隙の無い動きをしていると永遠に両方無傷である。その為、敵に隙を作らせる必要がある。しかし敵も馬鹿ではないからそうそう隙を作ってはくれない。だから『誘う』必要があるのだ。当たりそうで当たらない距離で着地してみる。少し過剰に接近してみる。逆に離れてみる…

こうして誘い誘われながらダメージを取っていくのがこのゲームだ。隙を減らしながら隙を晒すという一見矛盾した戦いだが、そこがこのゲームの読み合いの醍醐味なのだ。射撃の基本的な知識は用語集に載せる。

格闘概説

射撃と違い、格闘は殆ど使わない。使わないが、しかし使う時は戦局を変えてしまう。いわば一種の必殺技に相当するものが格闘だ。その意義は後にも述べるが、まず格闘を当てると多くの場合敵に大ダメージを与えられる。その上殆どの場合敵はダウンし、片追い(一人の敵を二人で襲う)が可能になる。又逆に言えば、格闘を外せば殆どの場合敵が格闘を入れてくる。どちらにせよ戦局を変えてしまうのである。いい意味でも悪い意味でも。

一発で戦局を変えてしまえる上、手軽に大ダメージが取れるとか、格闘モーションがかっこいいとかいった理由でどうしても初心者は格闘をぶっぱなしてしまいがちだが、格闘は外したら一巻の終わりな為、慎重に使う必要がある。ハイレベルな戦いでは格闘など入って一試合に一発二発、という事も多い。

尚、格闘は格闘ボタンとブーストボタンを同時押しする事で出せる特殊格闘以外にも、レバーを横に入れて格闘を押すと出る横格闘、同様の前格闘、後格闘、レバーニュートラル(真中)で出すN格闘、ブーストダッシュ中に出るBD格闘が存在する。機体ごとによって所持する格闘は異なり、殆どの機体はN前横は持っているものの後BDは持っていない。

又、格闘の性能はダメージ以外にも踏み込み速度、踏み込み距離、回り込み性能、誘導性、振りの速度、出の速さ、判定の強さ、持続時間、動き、技後の隙といった多様な要素で判断される。

N格闘

N格闘は大半がその機体の格闘の最大ダメージを叩き出せる大ダメージ型の格闘だ。ただしダメージが高い代わりに技を繰り出している時間が長く、また殆ど動かない為敵僚機にカットされやすいものが多い。又、踏み込み距離は長めのものが多いが、踏み込み速度、出の速さは遅いものが多く、判定も弱い事が多い。

とは言え格闘の強い機体なら全段当てられれば中コスト機体でも三回で爆発するほどの破壊力を秘めており、当てることさえ出来ればかなり強力と言えるだろう。

前格闘

前格は大きく分けて二つの種類がある。一つはエールストライクのエールキックに代表される、判定が強くて敵の格闘を潰して一方的にダメージを与えられるタイプ。もう一つは、判定は弱いものの踏み込み速度や距離、誘導性に優れ、こちらを見ていない敵に闇討ちをしかけられるというタイプだ。

しかし前掲の種類分けはあくまで『大きく分けて』のものであり、プロヴィデンスの埼玉キックの様に両者の特性を併せ持つ機体や、デュエルのシャニ斬りの様にむしろN格に近い性能を持つものもある。又、他の格闘がこの前格の特性を持っている事もある(生ストの特殊格闘とか)

横格闘

横格は全機体共通で、横に回りこみながら敵に向かっていって攻撃を仕掛ける。これはどういう事かと言うと、『近距離で敵がBR発射→すかさず横格→横格の回り込みでビームをかわしながら格闘を決める』という事が出来るという事だ。この技術を狙って出来る様になると接近戦でかなり活躍できる。それ以外の性能は機体によって千差万別で、一概にどうこうとは言えない。

その他の格闘

特殊格闘はともかく、後格闘は持っている機体が少ない事が多い。又、その性能も一定ではなく、機体によって全然異なる。特殊格闘も同様。ただ、特殊格闘や後格闘には一つだけタイプがある。その場でジャンプして飛び降りながら格闘を決める、というものだ。これは横格闘同様ビームをかわしながら当てる事が出来る為、着地硬直を射撃で取られそうな時にぶっぱなしてみるのも一つの手。あまりアテにはならない。

で結局、初心者はどうしたらいいんよ?

用意するものは100円玉×α又は家庭用。最初はCPU戦で、振り向き撃ちしない様にしながら敵の着地をしっかり射撃で取る様に練習しよう。敵の射撃や格闘もブーストダッシュだけでなくステップも使ってかわし、大きな硬直を見せたら格闘も狙ってみる。最初はストライクルージュかフォースインパルスで練習すると良い。慣れてきたら他の機体に乗ってみたり、フワステなどの技術を覚えよう。